鍼灸ケアボランティア活動記 鍼灸臨床研修科 学科長 中村 司

2017年7月19日水曜日 16:07 | カテゴリー:ボランティア, 鍼灸師科, 鍼灸臨床研修科, 附属施設 | 投稿者:kyufuku

7月17日(祝・月)
(社)福岡県鍼灸マッサージ師会の要請により

   鍼灸師科 専任教員    村上 晋介
   鍼灸臨床研修科 学科長 中村 司(付属鍼灸治療院 院長)
   鍼灸臨床研修科       石橋 徹也

以上の3名にて、早朝 鳥栖を出発し、一路 東峰村へ。
避難所までの道中、目を覆いたくなるような惨状が続きます。
全面通行止めの路線が思ったより多く、ナビも役に立たない厳しい条件下
ではありましたが、先発隊の先生の助言に従い、何とか現地に到着。

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避難所である東峰村福祉センターは温泉も備えた保養施設。
こちらには被災された村民50名が避難されています。
すでに九州大学の医療チームも活動されており、皆さん手際よく動かれて
いました。

災害ボランティアとしてこれまでも活動されている村上先生を先頭に
各所に挨拶を済ませ、ケアボランティアの準備を進めていると
医療チーム、避難所事務所、すべての方々から

       「待ってました〜、よろしくお願いします〜」

      と歓迎のお言葉。 直後、その意味を我々も知る事となります。

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ケアスペースには既に数名の方々がお待ちになられていました。
連日、県師会の先生方が交代でケアにあたられており

      「助かります。心待ちにしていました。」 

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夜は避難所生活、日中は自宅の片付けで無理が重なった女性は
右の腰下肢痛を訴えます。

快適な避難所の環境ですが、やはり慣れない生活に

    「眠れない」「疲れが取れない」との声も。

また、骨折してリハビリに通っていた折りに被災された方は
ケアが出来ていない手が腫れて痺れて痛いと言われます。

来られる方、色々な症状があります。
腰痛、肩痛、膝痛はもとより不眠、便秘、頭痛などなど・・・

そんな状況の中、今回 初めて避難所でのケアを経験した
臨床研修科の石橋君に、心中いかがなものかと尋ねてみると

 「どんな方が来られるか不安でしたが、治療院での経験が
            役に立ち、落ち着いて対応出来ました。」

 と、殊勝な答えが。学校での姿より心なしか頼もしくも映りました。

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途中、大雨洪水警報が出て村域全体に避難指示が出ました。
幸い大事には至りませんでしたが、周りの空気が一変。

       「あの日もこんな感じだった…!」

とある年配の女性が悪夢の様な記憶を語られていたのが印象的
でした。

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スタッフや村の職員さんたちも話を聞きつけてケアを受けに来られます。
11時から17時半頃までのケアでしたが、18件のケアを実施。
常に周りのスタッフが、我々にも声かけや気遣いをして下さり
初めての避難所と思えない位、大変居心地良く活動する事が出来ました。

被災時から続いていた医療チームのサポートも間もなく撤収とのこと。
不安に思う方も少なからずいらっしゃるようで、これから復興に向けて
息の長い活動を続けて行けたらと思った次第です。